諏訪湖のワカサギ漁が解禁され、「わかさぎ釣り安全祈願式典」がこのほど、諏訪市の諏訪湖釣舟センターで行われた。諏訪湖漁業協同組合(中沢章組合長)では春に産卵のため、川を上ってくる親魚を捕獲。採取した卵を全国に出荷してきた。しかし、近年、採卵量が減少傾向で、昨年度は11億粒程度にまで減ったことから、出荷を見送り、同湖では禁漁とした。
今年度は禁漁の影響もあり、採卵量が例年並みの約40億粒に回復。豪雨災害の影響が心配されていたが、漁獲量も平年並みという。1年もので8センチ、2年もので11センチほどと型も良好という。
諏訪湖釣舟組合の国枝芳樹組合長は「例年に比べて、数が多く、型も大きいのでお客さんも喜んでいる」と話す。同湖に設けられたドーム船上で釣りを楽しんでいた諏訪市の関佐市さん(75)は「引きがいいのでおもしろい。大漁です」と満足げだった。【池乗有衣】 10月6日朝刊 (毎日新聞)