2006年10月06日

サキグロタマツメタガイ:アサリ守れ! 天敵の巻き貝を駆除−−万石浦漁場/宮城

 「干潟のブラックバス」とも呼ばれ、アサリを食べる外来種の巻き貝「サキグロタマツメタガイ」による漁場被害を防ごうと、石巻市と女川町にまたがる万石浦の沿岸各漁協で構成する「万石浦漁場整備開発促進協議会」は5日、サキグロの母貝が漁場の砂地に産み付けた卵塊の一斉駆除作業を行った。

 石巻専修大の大越健嗣教授によると、サキグロは海水温が20度以下になる9〜10月に浅海の土砂の上にわんを伏せたような形の卵塊を作り、1個体で1000〜4000の卵を繁殖させる。卵は1カ月でふ化。稚貝の時からアサリに穴を開けて捕食し、親貝になると1個を2日で食い尽くすという。
 石巻湾漁協ではこの日、干潮時に合わせて組合員ら約180人が一斉に作業を開始。約2時間の人海戦術で、約430キロの卵塊を採集した。
 県内のアサリ漁場では、数年前からサキグロが大量発生。昨年は東松島市の東名浜や塩釜市の桂島などで潮干狩りが中止に追い込まれるなど、深刻な被害をもたらした。放流した輸入アサリに混入していたものが繁殖したとされる。【石川忠雄】 10月6日朝刊 (毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年10月06日 15:48 in 自然環境関連

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