滋賀県水産試験場(彦根市)は1日、放流が禁じられている外来魚のコクチバスが西浅井町沖の琵琶湖で捕獲された、と発表した。コクチバスの捕獲は1995年以来、6例目。
県水産試験場によると、8月31日午前6時ごろ、同町菅浦沖合の刺し網に体長24センチの成魚が1匹かかっているのを漁師が発見した。
サンフィッシュ科のコクチバスは北米からゲームフィッシング用に輸入され、琵琶湖では95年10月に初めて確認された。オオクチバスやブルーギルなどとともに特定外来生物に指定され、放流が禁じられている。小魚やエビなどを補食する。
県水産試験場は「河川の上流域までさかのぼって捕食するため、より広範囲の生態系に悪影響を与えかねない」と懸念している。(京都新聞)