京都府南丹市美山町で六日、関西野生生物研究所(京都市東山区)を主宰する川道美枝子さん(58)らの研究グループが、アライグマの生息調査に取り組んだ。アライグマによる農作物被害は、同市八木町など口丹波や全国で深刻になっており、美山町でもアライグマの出没跡が多数確認された。
この日は、同町で初の調査となり、川道さんのほか、研究者や学生ら計四人が参加。アライグマは、古い建造物の屋根裏などにすみつくとされ、寺を2カ所、神社1カ所、民家数カ所を調べた。
この結果、どの場所にも柱をよじ登ったツメ跡や、天井裏に出入りするため、板のすき間をこじ開けたような穴などが見つかった。
また、家人らからは、「夜になると、天井裏で動物が走り回る音がする」「近くの畑でスイカやトウモロコシが食い荒らされていた」などの証言も寄せられた。
川道さんは、「美山も予想以上にアライグマが生息していると考えられる。被害を最小限に抑えるためにも、行政と連携して早期の駆除が
(京都新聞)