2006年07月24日

琵琶湖の水位70センチ上昇 県民に注意呼び掛け

 【滋賀県】15日から降り続く大雨で琵琶湖の水位が上昇。県内でも、この1週間で、多いところでは300ミリ以上の雨量を観測、水位は約70センチ上昇した。県は19日に瀬田川洗堰(ぜき)の全閉操作をしないよう国に要望したほか、21日に嘉田由紀子知事が、県民に注意を呼び掛けた。

 琵琶湖の基準水位は、5カ所の測定値の平均で表される。15日午前6時にはマイナス19センチだったが、雨が続き21日午後5時現在、プラス51センチとなった。21日午後から雨は小康状態だが、県河港課では「山から琵琶湖に注ぐまでに時間がかかるので、雨がやんでも水位が上がる」と注意を呼び掛けている。床下浸水など住宅への被害が出るかどうかは、県が洪水注意報を発令するプラス70センチが、目安の1つになるという。

 ただ、大阪府枚方市付近の淀川で洪水の危険がある時などに行われる洗堰の「全閉操作」は、当面回避される見通し。洗堰の管理をする国土交通省琵琶湖河川事務所は、20日午後、一時、瀬田川からの放流量を減らしたが、再び全開放流して水位低下に努めている。

 降り続く雨に嘉田知事は21日、県民に向け「引き続き、水害や土砂災害への備えをしてください」とコメントを発表した。彦根地方気象台によると、22日は曇り時々晴れの予報で、雨は一段落しそう。ただ、23日は梅雨前線が北上する影響で、曇りのち雨となり、再びまとまった雨が降る可能性があるという。 (宇佐美尚)
(中日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年07月24日 10:20 in 内水面行政関連

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