2006年07月09日

フォーラム:外来生物考える 生態系への被害学ぶ−−松江 /島根

 海外などから持ち込まれ、野生化した外来生物の影響を考えるフォーラムが8日、松江市の県民会館であった。約70人が参加し、代表的な外来生物のアライグマやヌートリアが、固有の生態系にどのような被害を及ぼすかを学んだ。

 基調講演した羽山伸一・日本獣医生命科学大助教授は、外来生物の多くは在来種よりも体の大きさや繁殖力で勝るため、在来種が食べられたり、新たな病原体を媒介するなど悪影響を及ぼすと指摘。「ペットブームで多くの外来生物が輸入され、飼えなくなると野に放たれている。法による輸入規制や飼い主のモラルを徹底しないといけない」と訴えた。
 また、外来生物の県内での被害例も報告された。隠岐諸島では、固有種のオキタンポポが外来種と交配して雑種が生まれている。また、ネズミの1種であるヌートリアが90年代に、中海・宍道湖や江の川を通って県東部から県西部へとエリアを拡大し、年間200万〜300万円の農業被害が出ていることも紹介された。【酒造唯】

7月9日朝刊
(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年07月09日 18:36 in 魚&水棲生物

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