県水産振興室は4日、熊野町の農業用ため池「郷原池」で死んだニシキゴイ6匹から、コイヘルペスウイルス(KHV)遺伝子の陽性反応が出たと発表した。この池では05年5月にも死んだニシキゴイからKHV遺伝子が検出されて池を消毒をしているが、2年連続で同じ池でKHV病で死んだコイが確認されたのは県内初という。
同室によると、池では3日ごろからニシキゴイが死に始めた。同室は「昨年5月に消毒し、コイも処分されたため、KHVが今年まで残ったとは考えられない」と話し、今年5月ごろに安芸区のコイ愛好家の男性が、コイ約30匹を放流した後に何らかの原因で感染した可能性が高いとしている。男性は4日、同室の指導で池の消毒や残ったコイの処分などをした。池の水が流れ込む二河川では異常は出ていない。【吉川雄策】
7月5日朝刊
(毎日新聞)