県水産課は4日、長岡市にある二つの養鯉(ようり)業者で飼育するニシキゴイ計11匹がコイヘルペスウイルス(KHV)に感染した、と発表した。先月末に同市で感染が発覚した業者との間で魚の貸し借りがあったといい、両業者は感染の疑いのある約1450匹を処分する方針。
県内では先月から業者の養殖池でのKHV感染が相次ぎ、今回を含め10業者の16匹で感染が確定している。同課の本多信行課長は「1年で最も感染しやすい時期。これ以上感染経路を把握しきれない」と頭を抱えている。
同課によると、29日に同市でKHV感染が見つかった際、2業者から「繁殖のため(感染が見つかった)業者との間で魚をやり取りした」と県に相談があった。11匹について、水産総合研究センター養殖研究所(三重県南伊勢町)で検査し、いずれも陽性と確認された。【五十嵐和大】
7月5日朝刊
(毎日新聞)