◇10都県対象、現地で研修会
環境省は13〜14日、伊豆沼で編み出した食害魚のブラックバス駆除法を全国に発信する研修会を同沼岸で開く。岩手から滋賀県まで約10都県の行政機関や大学、NPOが参加する。
駆除法は(1)人工産卵床による卵駆除と親魚の捕獲(2)三角網による稚魚すくい(3)定置網を使う成魚捕獲――を段階的に行う。県伊豆沼・内沼環境保全財団が「伊豆沼方式」として確立。過去3年間でブラックバスが減り、在来魚復活の可能性が出てきた。同省はこの方式を「ブラックバス駆除マニュアル」として今春、500部刊行した。
研修会では、同財団の研究員らが淡水魚生態系の現状の学習、産卵床の組み立て、産卵床での産卵状況の確認作業などを教授する。全国的には成魚駆除が主で、卵や稚魚の駆除には目が向いていないという。【小原博人】
6月7日朝刊
(毎日新聞)