2006年05月08日

外来生物規制、38年飼育・放流のカダヤシ処分…徳島

 徳島市は、日本脳炎を媒介する蚊(コガタアカイエカ)対策として、市役所の出先施設の水槽で38年間飼育・放流してきたカダヤシ(タップミノー)という北米産淡水魚を処分することを決めた。

 絶滅が心配されている在来のメダカを駆逐するとして、外来生物法の規制対象種に指定され、今年2月から飼育や放流が原則禁止されたため。市民にも親しまれてきた魚だけに、行政にとっても苦渋の選択だ。

 吉野川河口にある同市は、かつては湿地が広がっていたため、蚊が多く、日本脳炎にも悩まされていた。カダヤシは、汚れた水に強く、蚊の幼虫のボウフラを食べるため、市と医師会が1968年に東京・羽田空港の排水溝から採取し、飼育して湿地や用水路に放流してきた。同市からは、同じ悩みを持つ60以上の自治体に提供され、各地で自然繁殖するようになった。
(読売新聞)

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Posted by DODGE at 2006年05月08日 10:15 in 魚&水棲生物

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