ペットから野生化したアライグマが増殖し、農作物などに深刻な被害が出ている神奈川県は、県内に生息しているとみられる約4000匹を5年間ですべて駆除する「防除計画」を策定した。「外来種被害防止法」に基づき、国の認定を受け実施するが、動物愛護を訴える声や実効性を疑問視する意見も出ている。
環境省によると、北海道や群馬、山口などの6県市町が同様の計画の認定を受けている。
神奈川県内のアライグマ捕獲数は1995年度の4匹から、昨年度は約1000匹と爆発的に増加。農業被害も昨年度は三浦半島を中心にスイカや大根など計1500万円を超えた。人への感染症や生態系の破壊も懸念されている。
(共同通信)