2006年05月01日

ブラックバス駆除 伊豆沼方式、全国に発信

 全国でブラックバスによる被害が深刻化する中、人工産卵床を用いた駆除で効果を挙げた宮城県の伊豆沼・内沼(栗原市、登米市)の取り組みが、「ブラックバス駆除マニュアル」としてまとまった。バス駆除の実践的対策を網羅した本格的な手引き書は全国でも珍しく、駆除に取り組む団体に無料で配布する。

 マニュアルは、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団と環境省東北地方環境事務所が500部作成した。A4判約100ページで、カラー写真や図などを使って作業内容を分かりやすく説明している。CD―ROMの普及版に加え、作業状況を収録したDVDも作った。

 人工産卵床は、園芸用品などで作った人工的な産卵場所で、産みつけた卵と、卵を守る親バスを一緒に駆除することができる。バスを効率的に駆除できるため「伊豆沼方式」と呼ばれている。

 マニュアルは、人工産卵床の作り方を写真入りで紹介。設置方法や個数、設置場所をアドバイスし、産みつけた卵や稚魚を駆除する方法を解説している。

 また大きくなったバスの駆除として、定置網を利用したり、池・湖の水を抜いたりする方法もあり、バスの成長に合わせた駆除方法も紹介した。

 人口産卵床を考案したNPO法人「シナイモツゴ郷の会」副理事長の高橋清孝さんは「バスの影響を受けている多くの地域で伊豆沼方式を取り入れてほしい」と話している。
 連絡先は環境省東北地方環境事務所022(722)2876。
(河北新報)

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Posted by DODGE at 2006年05月01日 10:01 in ブラックバス問題

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