滋賀県草津市下物町の琵琶湖博物館は29日、「国際博物館の日」(5月18日)の記念事業として企画展「ボテジャコは、いま…?」とギャラリー展を始めた。いずれも琵琶湖の魚の生態などを紹介し、自然環境の変化をたどっている。
ボテジャコは、琵琶湖周辺に生息するコイ科タナゴ亜科に属する魚の総称で、現在6種類いる。30−40年前は滋賀県内にたくさんいたが、河川工事や外来魚の影響で今ではほとんど見られなくなったという。
企画展では、国指定の天然記念物イタセンパラとミヤコタナゴや、ヤリタナゴ、カネヒラなど、ボテジャコとその仲間14種と外来種2種を水槽に入れ、生態や生息場所を説明するパネルとともに紹介している。
ギャラリー展「つかんだ・つんだ・いつもいた−あの生き物は、いま…?」は、守山市の赤野井湾で取れた魚類の種類の変化や、激減しているセタシジミの採取量の推移、カイツブリやオオサンショウウオの生息状況などをパネルで紹介している。
いずれも6月18日まで。企画展は入館料が必要。ギャラリー展は無料。月曜休館。
(京都新聞)