琵琶湖で魚介類が生息しやすい環境をつくろうと、滋賀県と水産庁は28日、悪影響を与えているとみられる外来種の水草を湖底から取り除く作業を始めた。
このほか、湖底を耕し貝が生息しやすい砂地を表面に出し、固有種ホンモロコの産卵場所となるよう岸に近い湖の中にヤナギを植える。琵琶湖につながる周辺の湖で、水草を食べる固有種ワタカを放流。それぞれの効果を調べる。
県水産課は「昔のように、にぎわいのある琵琶湖の漁業を復活させたい」としている。
県によると、冬も枯れない水草が異常に繁茂し、酸素不足になったり泥がたまったりし環境が悪化、固有種のセタシジミが減少しているという。
(共同通信)