琵琶湖で昨年度、釣り人が回収したブルーギルやブラックバスは1万3944キロで、滋賀県が回収を始めた2003年度から3年連続で増加した。県は本年度、内湖にも新たに回収ボックスやいけすを設置する方針で、1万5000キロの回収を目指す。
昨年度は赤野井漁港(守山市)と吉川漁港(野洲市)、大溝漁港(高島市)に新たに回収用のボックス計2個、いけす計3カ所を設けた。その結果、回収量は前年度より2029キロ増えた。
一方、近江舞子内湖や西の湖では、釣り人や漁業関係者から、回収ボックスやいけすを設置してほしいとの要望が県に寄せられた。このため、県は内湖にも回収施設を設けるほか、7月から外来魚500グラムにつき1枚と交換できる50円分の金券「琵琶湖ルールひろめよう券」を発行し、さらなる回収量増を目指す。
県琵琶湖レジャー対策室は「県のアンケートでは外来魚を再放流しないと答えた釣り人は6割にとどまっており、回収を一層呼びかけたい」としている。
(京都新聞)