各地の湖沼で激増し在来魚の卵を食い荒らすブラックバスの一種、オオクチバスは、水鳥のカワウの鳴き声を嫌がる傾向があるとの実験結果を、国土交通省琵琶湖河川事務所が22日までにまとめた。
カワウはアユなどの淡水魚を食べ、琵琶湖で漁業被害を出す“嫌われもの”だが、バスやブルーギルも捕食する。声だけでもひるむという弱点を利用すれば、バスが近寄らない在来魚の「安心エリア」ができると同事務所は期待している。
同事務所は、オオクチバスとブルーギル、在来魚のギンブナを別々に約100匹ずつ水槽に入れ実験。水槽の端から水中スピーカーで100−700ヘルツの単純音、泡や砂の音、カワウや同様にさまざまな魚を食べるアオサギの鳴き声など計12種類の音を5分間流した。
(共同通信)