2006年04月19日

外来魚、05年度は14トン回収 「琵琶湖ルール」徐々に定着

 【滋賀県】琵琶湖で釣り上げたブルーギルやブラックバスなどの外来魚を回収するため、県が湖岸に設置する外来魚回収施設での回収量が年々増加している。2005年度の回収量は約14トンと、設置初年度の03年度と比較して4割以上増加。外来魚の再放流を禁止した県の「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」(琵琶湖ルール)が徐々に定着している格好だ。(本安 幸則)

 外来魚回収施設は、同条例施行に合わせ、琵琶湖岸の公園など釣りスポットに設置。回収ボックスと回収いけすがあり、現在、ボックスは40カ所、いけすは23カ所設けられている。回収量は年々増加し、03年度が約9・6トン、04年度は約12トンと外来魚駆除に効果を上げている。

 県は琵琶湖ルールの定着をさらに促す取り組みとして、本年度から新たに「琵琶湖ルールひろめよう券」を交付する。昨年度まで実施した「ノーリリースありがとう券」同様、釣り上げた外来魚の量に応じて1枚50円相当の「ひろめよう券」を釣り人に交付。また琵琶湖ルールを実践したリポートの募集や、湖岸クリーン活動を実施し、参加者らに券を交付することにしている。

 ひろめよう券の半券は「呼び掛けカード」にもなっており、券の交付を受けた人が第三者にカードを手渡し参加を呼び掛けることで、琵琶湖ルール実践の輪を広げていく仕組みになっている。県自然環境保全課では「釣り人以外にも琵琶湖ルールが浸透するきっかけになってほしい」と話している。
(中日新聞)

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Posted by jun at 2006年04月19日 19:03 in ブラックバス問題

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