2006年03月23日

琵琶湖にワタカの稚魚を放流  水産試験場、繁殖する水草を抑制へ

 滋賀県水産試験場(彦根市)は22日、草津市北山田町の琵琶湖に、ワタカの稚魚を放流した。固有種のワタカを増やすとともに、繁殖する水草をワタカに食べさせて抑制するのが狙いで、南湖での放流は初めてという。

 コイ科のワタカは、琵琶湖で唯一の草食性の魚とされ、同試験場の調査で、水草の繁殖を大幅に抑える効果のあることが分かっている。しかし、湖岸の開発で産卵場所が減ったり、外来魚の影響を受けるなどして、減少しているという。
 琵琶湖では近年、オオカナダモやコカナダモなどの水草が増え、船の航行や刺し網の設置などを妨げているため、同試験場は2002年度から、ワタカをふ化させ、育てた稚魚を北湖に放流している。
 この日は、職員たちが北山田町の漁港付近で、体長6センチ前後の稚魚約2万6000匹を放した。今後、守山市や安土町などでも計約40万匹を放流することにしている。
(京都新聞)

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Posted by jun at 2006年03月23日 11:32 in 内水面行政関連

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