2006年03月20日

水質調査:市民ら100人が調査 4年連続で全国最悪−−浜松・佐鳴湖 /静岡

 水質が4年連続全国ワースト1となっている佐鳴湖(浜松市)で18日、住民ら約100人による流入河川の一斉水質調査が行われた。汚濁原因となる栄養素が農地や河川上流の1地域から集中して流れ込んでいる現状が浮き彫りになり、市民からは驚きの声も上がった。一斉調査は今後3カ月ごとに続けられる予定。

 調査は汚濁要因の一つが生活排水のため、市民自身に問題を考えてもらうよう産官学による佐鳴湖ネットワーク会議が主催。多くの地点で同時に水質測定する調査は同湖では例がなく、市民の手による調査も今回が初めて。調査は水を入れるだけで水質が調べられる簡単な器具を使い、同湖の上・下流の河川など計約120カ所で測定した。
 調査結果では、植物プランクトンを増殖させて水質悪化を引き起こす窒素は農地の多い湖の西・北の川で大きな値を示し、肥料による影響が大きいと見られる。また同じく植物の栄養となるリンは上流部の値のみが高くなっており、下水道がない地域からの生活排水の影響が大きいと考えられるという。【稲生陽】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年03月20日 11:12 in 自然環境関連

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