大津市の葛川漁業協同組合が、同市葛川坊村の事務所近くの池を、イワナやアマゴの釣り堀として再利用する計画を進めている。初心者や子ども向けの釣り堀で、3月末にも整備を終え、渓流釣りのファンの増加につなげていく。
同漁協が管理する安曇川上流は春から秋にかけて、京阪神から多くの釣り客が集まる。ただ、アマゴやイワナの釣りは技術と経験がいるため「年々、川を訪れる人が減っている」といい、遊漁券収入もここ10年で2割ほど減っている。
このため、子どものころからアマゴ釣りやイワナ釣りに親しんでもらおうと、使っていない漁協所有の池を釣り堀に整備することにした。
安曇川沿いにある池は、縦約20メートル、横約30メートルのコンクリート製で、常時、山水をパイプで引き込んでいる。周囲に転落防止のロープを張るなどして安全を確保し、3月末にもオープンする予定。常時、1000匹前後を放流し、12月まで釣りを楽しめるようにする。
同漁協の横山治男組合長は「子どもたちが釣り堀で釣りの感触を楽しみ、渓流での釣りに挑戦しくれれば、アマゴ釣りやイワナ釣りの人気が保てる」と期待している。
(京都新聞)