2006年03月04日

大月の釣り客2人死亡:練炭で一酸化中毒 「七輪で暖取っていた」/山梨

 ◇滞在を1日延長し−−桂川 
 大月市猿橋町小篠(おしの)の桂川河川敷で2日、男性釣り客2人が死亡したテントから七輪や練炭の燃えがらが見付かった。軽症の男性(74)=東京都三鷹市=は「暖を取っていた」と話しているという。大月署は4人が七輪で練炭などを燃やし一酸化炭素中毒になったとみて、治療中の2人の回復を待って詳しい事情を聴く方針。

 調べでは、テントは2メートル四方でドーム型。中で4人が寝ていた。七輪は中央に置かれ、死亡した東京都武蔵村山市大南3、会社員、鈴木定雄さん(66)と三鷹市大沢6、鈴木秀蔵さん(74)はテント奥に、重症の自営業の男性(70)=世田谷区=は入り口付近に横になっていた。練炭近くに座るような姿勢で寝ていた軽症の男性は、「食事や暖を取るために1日昼ごろから午後8時ごろまでテント内で七輪を使っていた。他の3人より先に寝たが、起きた時はチャック式のテントの入り口は閉まっていた」などと話しているという。
 4人は釣り仲間。1日から解禁された同川のヤマメを釣るため2月28日に同川を訪れテントで1泊。1日に帰宅する予定だったが、釣果が悪く2日も釣りをしようともう1泊したという。
 甲府地方気象台によると1日午後6時から2日午前9時までの大月観測点の気温は4・6度から6・8度で、平年よりは高かったが、1日午後6時から同11時までに25ミリのまとまった雨が降った。
 助けを求められた近くの女性(72)は「『仲間が2人死んでいる。食中毒じゃないか。自分も体がおかしい』と助けを求めてきた。夏にテントを張る人は何人もいるけど、冬は珍しい」と驚いた様子だった。【吉見裕都、中村有花】3月3日朝刊
(毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年03月04日 14:16 in その他のニュース

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