2006年02月19日

“琵琶湖の味”復活作戦 ホンモロコ、18億匹放流

 外来魚が繁殖した影響で激減した琵琶湖の固有種、ホンモロコの復活を目指し、滋賀県は18億匹の放流計画を進めている。毎年数100万匹単位で放流を続けてきたが効果がなく、大量放流で一挙に生息状況を改善させる狙いだ。

 ホンモロコはコイ科の淡水魚で、成長すると体長約10センチになる。地元では素焼きや煮物にし、“琵琶湖の味”として家庭の食卓にも並んでいたが、今では料亭で珍重される高級魚。県水産課によると、ブラックバスなどが卵や稚魚を食い荒らしたためで、10年前は年間200トンの漁獲があったが、2004年度は5トンに落ち込んだ。
 県は外来魚駆除に力を入れており、県水産試験場が昨年、ホンモロコの稚魚の餌となる動物プランクトンの大量生産に成功。砂地に放流すると外来魚の標的になりにくいことを見つけた。こうした成果を生かし、ホンモロコ復活へ本格的に取り組むことにした。
(共同通信)

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Posted by DODGE at 2006年02月19日 16:39 in ブラックバス問題, 魚&水棲生物

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