2006年02月18日

カワウ:飛来、増加傾向 99年に比べ3倍−−放流アユ食べ悩む漁協 /静岡

 ◇73カ所で7126羽を確認
 放流アユの食害が問題になっているカワウの県内への飛来数が増加傾向にあることが、県がまとめた調査結果で分かった。統計を取り始めた99年に比べ3倍にまで増えている。県自然保護室は「水質が改善し、えさとなる魚の生息が増えたせいでは」と分析している。

 調査は先月中旬、県の依頼を受けた野鳥保護団体が県下119カ所の海岸、河川、湖沼で実施した。99年から毎年行っているもので、今年は73カ所で7126羽が確認された。前年(71カ所、7521羽)に比べ飛来数は微減となったが、記録のある過去8年間で2番目に多い。
 カワウの正確な生息調査は、巣を調べる調査があり、県内では夏に約5000羽、冬に約1万羽いることが確認されている。ただ、同調査は03年から始まったばかり。飛来調査は、二重に計算している可能性もあるため参考程度だが、増加傾向にあることがわかっている。
 カワウは魚食性の鳥で、70年代に全国で3000羽にまで急減。その後、全国的に回復して現在は数万羽生息しているとされる。特に放流アユは動きが鈍いため、近年になってカワウによる食害が激しく、放流する漁協を悩ませている。【小林慎】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年02月18日 20:20 in 自然環境関連

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