2006年02月18日

伊豆沼の温泉計画:法律上、問題ない 県自然環境保全審、意見付け知事答申へ /宮城

 ラムサール条約登録湿地の伊豆沼(登米、栗原両市)湖畔での温泉掘削計画について、県自然環境保全審議会の温泉部会(沼沢光輝部会長)は16日、温泉法上は問題はない、との結論を出した。ただ、温泉排水については生態系への影響が否定できないため、「(条約の趣旨を尊重し)環境問題については十分な検討が必要」との付帯意見を付けて知事に答申する。3月中旬には許可が下りる見通し。

 計画に対し、住民団体「温泉排水から守る会」は、伊豆沼は水の出入りが少ないため、塩分濃度が高い塩化ナトリウム温泉水が排出された場合、生態系に影響を与えかねないと反対している。
 呉地正行代表は、「行政がこのまま何もせずに生態系が崩れれば、国際的な責任を問われるのは明らか。県には、かけがえのない財産を守ろうとする姿勢を示してほしい」と話した。
 温泉利用計画によると、建設予定地には下水道が整備されていないため、排水は浄化槽を通して側溝に流す。「塩化ナトリウム泉が出た場合、伊豆沼の環境保全に支障がない程度まで薄めて排水する」としている。【青木純】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年02月18日 20:19 in 自然環境関連

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