琵琶湖の生態系を乱す外来魚の調理法を学ぶ「水環境学習講座」が16日、滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館で開かれた。市内の主婦ら20人が、ブラックバスとブルーギルを空揚げやバター焼きにして、味を確かめた。
草津第二公民館が主催する環境講座の2回目。外来魚を食べることで、駆除に役立てば、と企画した。
参加者は水族展示室を見学し、同館の秋山廣光学芸員から「この時期、以前はモロコやニゴロブナなど琵琶湖の固有種が湖岸にいたが、外来魚の影響か激減した」などと説明を受けた。
この後、館内の実習室で調理に挑んだ。秋山さんからアドバイスを受けながら、この日の朝、近くの漁港に水揚げされたブラックバスとブルーギルに包丁を入れた。硬くて大きい中骨もはさみで切り除き、3枚におろした。ブラックバスの空揚げを仕上げた主婦中村由紀子さん(42)=西渋川2丁目=は「生臭さがなく、柔らかくて意外にいけます」と話していた。
(京都新聞)