2006年02月06日

県琵琶湖レジャー利用適正化条例:体制不備で効果見えず−−NGOなど報告/滋賀

 ◇航行規制やリリース禁止−−大津でシンポ
 水上バイク規制や琵琶湖の現状を市民の目で検証するシンポジウムが5日、大津市で開かれた。「水辺の環境と利用を考える」と題して、びわ湖自然環境ネットワーク(寺川庄蔵代表)が開催。県の琵琶湖レジャー利用適正化条例などを巡り、NGOや漁業者が報告した。

 井上哲也・同ネット事務局長が条例上のルールと現状を説明。プレジャーボートの航行規制や外来魚のリリース(再放流)禁止は体制不備で実効が上がっていない▽自然湖岸への車両乗り入れは禁止されず、被害が継続拡大している――などと指摘した。また、中地重晴・環境監視研究所長は「琵琶湖市民大学」が昨年行った調査結果を報告。水上バイクの走行で湖水中のベンゼンなど揮発性有機化合物が増加することを示し、残留物質も含め継続的な調査が必要だとした。
 さらに琵琶湖の現状について、漁師の松岡正富・朝日漁協幹事は「魚は水の変化に反応している」と注意を訴えた。
 寺川代表は「行政には行き届かない点がいろいろある。住民一人一人が関心を持っていくことが大切だ」と話している。【森田真潮】2月6日朝刊(毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年02月06日 23:44 in ブラックバス問題

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