2006年02月06日

新人アングラーが15パウンダーをウエイイン/サクラメント・バス・ラングラー第1戦

sc061-2-2.jpg 西海岸をベースに活動するバスフィッシングクラブ「サクラメント・バス・ラングラーズ」の今季第1戦が1月28日にカリフォルニア州レイク・ベリーエッサで開催されたのだが、なんと「カーティス・サンチェスが大会中に15.82Lbを釣りあげた」というレポートが大会オフィシャルより届いので紹介しよう。

.::レポート=グレッグ・ヘルナンデス::.

サクラメント・バス・ラングラーズは年間7戦を繰り広げるクラブチームで、2人1組のチームトーナメントを開催している。そのシーズンオープナーとなる第1戦が北カリフォルニアに所在するレイク・ベリーエッサで開催された。私はこのクラブの選手でありオフィシャルも勤めていて、チーム分けのクジも私に委ねられている。今回私が同船したのは今年から新メンバーとして参戦するカーティス・サンチェスだった。
 天気予報によると、大会当日は雨。風も風速10mを越すはずだったが、スタート時点ではまだその影響は出ていなかった。試合スタート同時に、私たちはマリーナからほど近いシャローバンクに向かった。ボトムは砂地ではなくドロ状だったが、オーバーハングが点在し雰囲気は充分過ぎる感じだった。最初の30分はショートバイトが続いていたが、ここから急展開を迎える。
 サンチェスがジグをブラッシュパイルに向かってフリッピングすると、着底したと同時にグッドバイトを感じてアワセた。彼がネットを取ろうとボート上を行き来すると、ラインがスプールからメリメリと音をたてて引っぱり出された。私はラインディング役を買って出て、ネットを構えた。そのファイトから「頼むからキャットフィッシュやコイじゃなく、バスでいてくれ」と心の中で叫んだ。すると、アイツが姿を見せた。私たちのクラブでは10Lbを超えるビッグフィッシュが度々ウエイインされてきたが、今回はそれらを上回る巨大なバスだったのだ。

sc061-1-2.jpg サンチェスは「こりゃ、たまげたゼ!」と言いつつも冷静にバスを引き寄せた。私だったら興奮して、慌ててラインを巻き取っていただろう。バスも辛抱を切らせたのか、横になってボート脇に向かってきた。ネットを出すと、「釣りあげられてはマズい」とまたボトムに向かってファイトを繰り返した。次に浮かんできたときには体力を使い果たしたのだろう、自然とネットに向かってきたが、ネットが小さすぎた。いや、バスが巨大すぎて入りきらなかったのだ。なんとか頭をネットに入れて、一気にランディングを行なった。私たちはハイファイブをして抱擁し、ため息をついた。
 ボートに積んでおいたバネバカリで計測すると15.9Lb(正式には15.82Lb)。ライブウェルに入れると、そのスペースをすべて埋め尽くす大きさだった。そしてサンチェスが言った。「俺の今までの記録は8.20Lbだぜ。コイツはその2倍もあるじゃないか」。私たちの笑いは止まらなかった。

 その後、トーナメント終了までに8時間はあったが、まったく釣りに集中できなかった。「トーナメント出場で緊張する」といった感覚はどこかに消えてしまっていた。
 最終的にスモールフィッシュを4尾追加し、5尾で20.68Lbをウエイイン。2位に約8Lbの差をつけて圧倒的な優勝を味わう結果となった。
(参考:BASSの大会中に釣りあげられた最大魚は14Lb9ozで、1999年4月15日カリフォルニア州カリフォルニアデルタ戦にてマーク・タイラーによって記録された)。

+サクラメント・バス・ラングラーズ

Posted by DODGE at 2006年02月06日 11:12 in 海外トーナメント:その他, スナップショット

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