2006年02月05日

<ウチダザリガニ>洞爺湖で大量生息 生態系に影響の恐れ

 環境省が特定外来生物被害防止法に基づく「特定外来生物」に1日に指定した北米原産のウチダザリガニが、北海道内でも国立公園の洞爺湖(胆振管内壮瞥町)で大量に見つかっている。同省は生息域が拡大し、生態系に大きな 打撃を与える恐れがあるとみて、06年度から調査範囲を広げ、対策を強化する方針だ。

 洞爺湖で初めて確認されたのは昨年9月。これを受け、同省は同12月1〜22日、洞爺湖南岸の約400メートルのエリアで調査し、222匹(オス149匹、メス73匹)を捕獲した。
 体長はオスが25〜135ミリ、メスが30〜110ミリだった。オスは4歳と6〜7歳、メスは2〜3歳と5〜6歳の個体数が多かった。それぞれ親子関係にある世代とみられ、同省は「遅くとも4年前には親世代が放流されていたのではないか」と推測している。
 ウチダザリガニは、道内では1930年に摩周湖に食用として放流され、道東にも生息が広がった。在来のニホンザリガニが持っていない病気をまん延させ、ニホンザリガニを死滅させる恐れがある。また、雑食性で、洞爺湖でもヒメマスやワカサギの漁業資源に打撃を与えることも懸念されている。特定外来生物に指定されたことで、国の許可なく輸入したり飼育、運搬することが禁止された。【田中泰義】
(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年02月05日 16:10 in ブラックバス問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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