2006年02月03日

<光るメダカ>800匹が台湾から輸入 規制違反

 黄緑色の蛍光色を出すように遺伝子を組み換えた「光るメダカ」約800匹が台湾から輸入されていたことが3日分かった。輸入したのは兵庫県小野市の観賞魚輸入業「アクアプランニング産商」で、全国の小売店を通じて既に500匹以上が販売されていた。

 環境省は、遺伝子組み換え生物の輸入、販売を規制した「カルタヘナ法」に違反する疑いがあるとして業者らに販売中止と回収を指示した。また、購入者は買った店に返品するよう呼び掛けている。
 メダカには、発光クラゲの遺伝子が導入されており、紫外線を当てるとより鮮やかに光る。
 アクア社が04年秋から今年1月にかけて輸入、「ナイトパール」の商品名で1匹1000〜2000円で売られていた。東京都内で販売されているとの情報が環境省に寄せられ、輸入が発覚した。500匹以上匹が販売されたが、これまでに約250匹が回収された。
 04年2月に施行されたカルタへナ法は、国内で飼育、販売される遺伝子組み換え生物について、生態系へ悪影響を及ぼさないことを証明し、国の承認を得ることを輸入者らに義務付けている。
 このメダカは、繁殖能力を失わせているとされるが、国の承認は受けていなかった。
 03年にも別の国内業者が輸入していたが、当時は同法の施行前だった。同省は「輸入業者と小売店は回収に積極的に協力している」などとして、罰則の適用などは求めない方針だ。【江口一】(毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年02月03日 21:46 in 魚&水棲生物

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