2006年01月31日

人工林を広葉樹混在の環境林に 滋賀県「森林税」で8事業取り組み

 新たに導入する「森林税」で、滋賀県は2006年度、放置された針葉樹の人工林110ヘクタールを広葉樹の混じる環境林に再生したり、琵琶湖の水をはぐくむ森林について学ぶ環境学習「やまのこ事業」の仕組みをつくるなど、8つの事業に取り組む方針を決めた。

 県の計画では、環境重視の森林づくりに約2億7000万円を計上する。環境林整備は林道から500メートル以上離れた不採算の民有林を対象にする。このほか、間伐材の搬出と利用促進▽伐採期間を70年以上に誘導するため、間伐などへの費用補助▽里山の保全整備に取り組む市町に対する助成−に充てる。木材価格の低迷などで放置山林が目立つなか、水源かん養など公益的機能を高めるのが狙いだ。
 県民協働の森林づくりには約1億3000万円を計上する。やまのこ事業は、小中学生らを対象に間伐体験などを通して森林への理解を深めるのが狙い。県内の全小学5年生が琵琶湖上で湖について学ぶ「うみのこ事業」に続く環境学習事業にしたい考えだ。
 このほか、県産間伐材で作った学習机の導入など▽里山の保全活動に取り組む市民団体の支援など▽森林の大切さへの理解を深めるためシンポジウムなどによる広報−に充てる。
 森林税は、県民税に上乗せする形で年間、個人から800円、法人から8万8000円−2200円を徴収する。税収は年6億円を見込むが、初年度の06年度は課税対象期間が短いことなどから4億円となる。(京都新聞)

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Posted by jun at 2006年01月31日 13:14 in 自然環境関連

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