2006年01月18日

外来魚:魚粉→肥料化で利用 市民団体と漁協、連携で事業開始−−霞ケ浦 /茨城

 ◇北浦に続き霞ケ浦でも   
 霞ケ浦(西浦)の環境保全に取り組む市民団体とかすみがうら市漁協(樽見軍司組合長)が連携し、霞ケ浦の外来魚を捕獲して魚粉化、野菜や鶏の肥料とする取り組みが16日、始まった。北浦では既に昨年5月に始まっているが、霞ケ浦(西浦)では初めて。

 NPO法人「アサザ基金」(飯島博代表理事)などによると、16-20日の5日間でハクレンなどの外来魚、未利用魚を計30トン水揚げし、鉾田市の工場で魚粉化。魚粉はJA八郷(石岡市)や霞ケ浦流域の農家に配り、鶏のえさや野菜のたい肥に使う。
 この取り組みは、外来魚を捕獲することで、魚に含まれた窒素、リン(水質汚濁の原因)を取り除く。外来魚は市民団体が買い取るため、漁業者にもメリットがあるほか、魚粉を有機農業の振興に使い、卵や野菜を「湖が喜ぶたまご」(仮称)などとブランド化して売り出すなど“一石三鳥”の効果を目指す。
 昨年は北浦で約27トンの魚を魚粉化しており、今月末〜2月には魚粉を使った卵、野菜が生協などを通じて首都圏に売り出される。飯島代表理事は「将来は財政基盤を強化し、今の10倍は魚粉を作りたい」と夢をふくらませる。同漁協の樽見組合長は「在来魚を食い荒らす外来魚を減らすことができ、有効利用もできる。今後も協力したい」と話している。【三木幸治】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2006年01月18日 10:37 in ブラックバス問題, 自然環境関連, 内水面行政関連

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