2006年01月12日

滋賀県がパブリックコメントを募集中

 滋賀県は現在、琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例の一部を改正する条例要綱案に対する意見・情報(パブリックコメント)を募集している。

 バスアングラーにおなじみの加藤誠司さんが会長を務める滋賀釣り団体協議会によると、今回の条例見直しの大きなポイントは2つあるとのこと。1つは、現在バスなど外来魚のリリース禁止は琵琶湖、西の湖、及び内湖を対象にしているが、今回の改正案では一級河川である琵琶湖に流入する水域で規則で定めるものと拡大されている点。 つまり、琵琶湖のみではなく琵琶湖へ流入する水域にリリース禁止が拡大されるということで、その水域については別途規則で定めるとされている。この改正案では新たに指定される水域が現時点では一切公表されていないのが気になるところだ。
 もう1つは2サイクルエンジンの規制について。現行では平成20年(2008年)4月以降は既存艇でも従来型2サイクルエンジン(直噴エンジン以外)の使用を禁じるとなっているが、 改正案では転換促進計画を策定しているマリーナ等の監視・指導の下に置かれ一定の条件を満たすボートについては知事の認定を受けたものに限り平成23年(2011年)3月31日までの特例猶予期間を与えるとなっている点。県と連携をするマリーナ等と記されているものの、現時点では具体的な名称は公表されていない。つまり、県との連携窓口が少なければ多くのユーザーが猶予特例を受けられないことになってしまうわけだ。また「一定の条件」についても明確な規定は公表されておらず、多くのユーザーが対応できる条件にしてほしいところだ。
 条例改正案の解説やパブリックコメントの送り方については、下記の滋賀釣り団体協議会ウェブサイトに掲載されている。なお、パブリックコメントの募集期間は1月16日までとなっている。条例改正案やパブリックコメントに関する詳細は滋賀県のウェブサイト内、「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例の一部を改正する条例要綱案に対する意見・情報の募集について」を参照してほしい。

+ 滋賀釣り団体協議会ウェブサイト内「琵琶湖のレジャー利用適正化に関する条例」見直しパブリックコメント募集について」
+ 滋賀釣り団体協議会ウェブサイト
+ 滋賀県ウェブサイト内「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例の一部を改正する条例要綱案に対する意見・情報の募集について」
+ 滋賀県ウェブサイト

Posted by jun at 2006年01月12日 19:11 in 内水面行政関連

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