2006年01月04日

IGFAが50年前の世界最大スモールマウスの記録を再認定

hysesmall.jpg 1955年7月8日、ケンタッキー州デイルホロウ・レイクでデイビッド・ヘイズが11Lb15ozのスモールマウスバスを釣りあげた。彼の記録はその後数年にわたり同種オールタックル部門のワールドレコードとされてきたが、ある1通の手紙がもととなり、数年間の間、ワールドレコードから外されていた。この度、50年前に書かれた文書や証拠を再調査したIGFA(the International Game Fish Association)が、ヘイズの記録を再認定。その全貌をレポートしよう。

1955年7月8日、ケンタッキー州デイルホロウ・レイクでひとりの青年が釣りをしていた。そして11Lb15ozという超巨大なスモールマウスバスを釣りあげる。彼の名はデイビッド・ヘイズ。その後50年間、モンスター・スモールマウス・ハンターたちの間で彼の名前や記録は言い伝えられてきた。
 その日、ヘイズは巨大なスモールマウスを釣りあげる。最寄りのマリーナに直行し、バスを軽量してもらう。ウエイトは11Lb15oz。横が27in、縦が21 2/3inというモンスタースモールであった。その後彼はすぐさまField & Streamマガジンに、このビッグバスの証拠を発送し、リール竿で釣られた最重量スモールマウスの申請を依頼した。現在、淡水のレコード・キーピングはField & StreamからIGFAに移っているが、当時はアメリカを代表するこの雑誌が記録を管理していた。

 しかし1955年8月17日、Field & Stream、またはIGFAに属する匿名希望者からアメリカ陸軍協会に1通の供述書が届いた。「ヘイズが釣りあげたバスは本来8Lb15ozしかなく、実際には3Lbの金属がバスの口と腹に仕込まれていた」と記されていたのだ。それから41年が経過し、突然のこの手紙が協会内で発見され、IGFAが連絡を受ける。
 「私たちのポリシーは正統性を厳守するため証拠を洗い直すことだ。1996年にその供述書に目を通し、ヘイズの記録を1度は破棄した。そして1969年、ケンタッキー州デイルホロウ・レイクにてジョン・ゴーマンが釣りあげた10Lb14ozをオールタックル部門の1位に添えた」とIGFAは語る。
 当時の文書を再検証し、さらにウソ発見器の結果も同時に提出され、IGFAはその結果、ヘイズのウエイトに偽りがなかったのを認めた。
 またゴーマンのバスは横が26 1/4in、縦が21 1/2inであり、最新技術を投入してヘイズのバスと比較すると、ヘイズのバスが横が27in、縦が21 2/3inのとき、ウエイトがたった8Lb15ozであるわけもなかった。そこでヘイズの記録がオールタックル部門の1位に復権したのである(この記録はIGFAの2006年度版レコードブックから反映される)。

Posted by DODGE at 2006年01月04日 22:10 in 海外フィッシング事情, スナップショット

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