2005年11月30日

琵琶湖で外来魚のガー捕獲 越冬可能で生態系に悪影響も

 滋賀県大津市比叡辻沖合の琵琶湖で29日、外来魚「スポッテッドガー」が1匹捕獲された。滋賀県漁業調整規則の無許可放流として、県水産試験場(彦根市八坂町)が回収した。琵琶湖で捕獲されたのは4年ぶり。

 スポッテッドガーはこの日午前、沖合約600メートルのえりにかかっているのを漁業者が見つけた。体長約40センチで、最大1メートルを超える同種の中では小型という。
 県水産試験場によると、スポッテッドガーは北米の湖や川に生息し、観賞用として輸入されている。一見、ワニに似て歯が鋭く、魚類や小動物を捕食する。「温帯域で生息するため琵琶湖でも越冬でき、継続して放流された場合、繁殖して在来魚などの生態系に悪影響を及ぼす恐れがある」という。
 スポッテッドガーは1994年と2001年に琵琶湖で1匹ずつ捕獲されている。県漁業調整規則では、在来16種以外の琵琶湖での無許可放流に対し、懲役6月以下または罰金10万円以下の罰則を定めている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年11月30日 10:15 in 魚&水棲生物

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