2005年11月16日

禁止範囲を広げる方針示す 外来魚の再放流で滋賀県

 琵琶湖や内湖でのブルーギルやブラックバスの再放流を条例で禁止している滋賀県は、新たに琵琶湖に注ぐ河川でも再放流を禁止する方針をこのほど、審議会に示した。湖以外の水域でも外来魚が広く生息しているためで、本年度中の条例改正を目指す。

 県は琵琶湖レジャー利用適正化条例により、2003年度から琵琶湖と内湖での外来魚の再放流を禁止している。
 しかし、04年度までの県の調査で、県内の河川の438地点のうち、75地点でブラックバスやブルーギルを確認した。ブラックバスは琵琶湖岸から約35キロ離れた甲賀市土山町の野洲川上流でも見つかった。
 県は河川での再放流を放置すれば琵琶湖の生態系にも影響を及ぼすと判断し、再放流の禁止範囲を広げることにした。
 県の方針に対し、琵琶湖レジャー利用適正化審議会委員を務めるNPO(民間非営利団体)「びわ湖自然環境ネットワーク」の寺川庄蔵代表は「河川にさかのぼって産卵する在来種は多く、外来魚を減らすという県民の意識を高めるためにも必要」と賛成する。一方、同委員で県釣り団体協議会の加藤誠司会長は「条例は琵琶湖が対象だったはず。再放流禁止の実際の効果が見えない中で拡大すべきでない」と反対している。
(京都新聞)

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+関連サイト-「びわ湖自然環境ネットワーク」

Posted by DODGE at 2005年11月16日 10:09 in ブラックバス問題

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