2005年11月12日

諏訪湖のワカサギ 禁漁を正式発表

 【長野県】諏訪湖漁協は11日、採卵事業の不振を理由にワカサギ漁を12月から来年4月まで禁漁する、と正式に発表した。釣船業者らの要望を受け、12月に限り毎週末の3日間解禁するが、来年1月以降は全面禁漁となる。漁協は併せて、ワカサギの資源増殖に向け来春、琵琶湖(滋賀県)で採卵、諏訪湖に放流する計画を明らかにした。

 漁協は当初、12月から全面禁漁の方針だったが、誘客への影響を懸念する釣船組合や湖周3市町の観光協会、諏訪湖温泉旅館組合が禁漁開始の先送りを要望。県の「湖面利用を不当に制限する恐れがある」との指導もあり、制限を緩和した。

 諏訪市の漁協本所で会見した中沢章組合長は「漁業権認可を得ている以上、地域貢献も考える必要がある。ある程度は開放していかないといけない」と述べた。

 琵琶湖での採卵は、姉川を管理する南浜漁協に協力を要請。諏訪湖漁協組合員を派遣し、現地で採卵作業を行う。諏訪湖での採卵と合わせ、例年の放流量20億粒は確保するとしている。

 また、禁漁による効果を検証するため、県水産試験場諏訪支場とともに釣りによる水揚げ高の把握を検討している。県も今月下旬、関係機関団体による会議を開き、ワカサギ資源の現況と対策を協議する方針だ。 (福沢 幸光)
(中日新聞)

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Posted by jun at 2005年11月12日 13:19 in 内水面行政関連

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