世界各国で数が減り、絶滅の危機にある種が急増しているカエルやサンショウウオなどの両生類を守るための行動計画案を、各国の研究者でつくる国際自然保護連合(IUCN)の専門委員会が24日までにまとめた。
各国で両生類にとっての重要な生息地を選んで保全活動を進める一方、人工増殖と野生復帰などにも取り組む。また、感染症のまん延や寄生虫の拡大などの兆候をキャッチし、早急に保護対策を取る「緊急対応チーム」の設置を目指す。
専門委は、行動計画の実行を含めて2006年から10年までに両生類の保護のために必要な資金が4億ドルにもなると試算し、各国政府や研究機関に人材面や資金面での協力を求めている。
IUCNなどによると、世界中で5700種余りいる両生類の3分の1に当たる1856種が絶滅の危機にある。
(共同通信)