2005年10月02日

琵琶湖外来魚 ペットフードに活用

飼料業者組合 回収処理大きく前進
 ブラックバスやブルーギルなど琵琶湖の外来魚をペットフードの原料などに加工する事業に、滋賀県内の飼料業者などでつくる淡海再資源化協同組合(大津市、竹之内實代表理事)が乗り出した。漁協から買い取った外来魚を粉末状に処理する真空乾燥処理プラントも同市内に完成。一日二トンの処理能力があり、稼働すれば琵琶湖の外来魚の回収処理が大きく進みそうだ。

 滋賀県が琵琶湖の生態系を守るため駆除している外来魚は年間約四百トンに上る。捕獲した外来魚は京都市に運び、魚のアラなどとともに飼料用の魚粉などに処理している。
 同組合では外来魚を効率的に再利用するため自前の新しいプラントをつくり、アラなどをまぜず外来魚だけを処理することとした。外来魚は淡水魚なので油分が少ない上、プラントでは一匹丸ごと身がついたまま処理し、栄養価が高く品質のいい魚粉ができるという。
 価格は通常より最大十倍近くになる見込みだが、高級志向のペットフードへの利用などを見込んでいる。
 プラントは試運転を終えており、来年春から本格稼働する予定。商品に関してはすでに業者から問い合わせもきている。
 同組合は「琵琶湖だけでなく全国の湖や河川に繁殖する外来魚も処理し、事業を広げたい」としている。(産経新聞)

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Posted by jun at 2005年10月02日 01:42 in ブラックバス問題

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