2005年09月22日

【中国】経済国際化で「最も危険な外来生物」の半数が中国に

 中国でも外来種による被害が大きな問題となっている。農業部の朱秀岩・上級エコノミストは19日に開かれた国際会議で、「国際自然保護連合(IUCN)が最も危険な外来種として指定した100種類のうち、50種類が中国に入り込んでいる」と述べた。19日付で人民日報が伝えた。

 朱・エコノミストは、「国境を越える貿易が拡大し、経済の一体化が進んでいるので、外来種は急増中」「在来種が衰退しており、生物界の多様性が損なわれている」などと生物を取り巻く状況を説明。さらに、主要な外来種11種類により、中国では毎年570億元相当の被害が出ていることを明らかにした。

 一方、農業部科学教育局の張鳳桐・局長は、中国は世界の中で外来種汚染が最も深刻な国の一つだと述べ、「最近10年間で、新たに入りこんだ外来種は少なくとも20種類。毎年、2種類のペースで増加している」と説明した。

 農業部では、「外来種管理室」を設置。今後は、ナガエツルノゲイトウ、ブタクサなど有害な外来種を重点的に除去していく方針だ。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)

(サーチナ・中国情報局)

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Posted by DODGE at 2005年09月22日 11:00 in 自然環境関連

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