2005年07月17日

釣り大会に県が協力 ブルーギル抑制にスクラム

 琵琶湖で外来魚の再放流禁止を滋賀県が条例で定めたことに反発している釣り関連団体の有志が、8月7日に大津市内で開くブルーギルの釣り大会に県の協力を呼び掛け、県も応じることになった。ブラックバスをめぐっては対立する両者だが、ブルーギルが異常繁殖する事態に、生息数を抑制する必要があるとの認識で一致した。

 釣り大会を主催するのは、県内の釣り具メーカー団体と釣り人団体、ボート組合の有志でつくる実行委員会。各団体は「再放流しても一部は死ぬため、生態系への悪影響はない」として、県にブラックバスを再放流禁止の対象外とするよう再三求めている。一方、県は「生態系の保全には再放流禁止は必要だ」と譲らない。
 一般の釣り人にとっては、ここ数年、釣れるブラックバスの量が減る一方、在来魚を狙っても掛かるのはブルーギルばかりという状態が続いており、釣り人の多くが「ブルーギルによって在来魚が食べられる被害は深刻化している」と実感している、という。
 今回の釣り大会では、ブルーギルは再放流せずに、大半をなれずしに加工する。残りのブルーギルは県の担当者が大会会場で回収し、重量に応じて金券「ノーリリースありがとう券」を配布する予定だ。
 県琵琶湖レジャー対策室は「琵琶湖からブルーギルの数を減らすことにつながる。多くの釣り人に捕獲に協力してもらえるのはありがたい」と協力することにした。一方、ボート組合に所属する実行委員の田口頼崇さん(32)は「当日はゲンゴロウブナも放流する。釣り人が琵琶湖の環境保全を真剣に考えていることを知ってもらいたい」と話している。(京都新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2005年07月17日 23:42 in ブラックバス問題

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