2005年06月28日

水上バイク追放へ団結 近江舞子 住民協設立へ

 滋賀県志賀町の近江舞子水泳場周辺の住民たちが近く、水上バイクやモーターボートの水泳場への侵入を阻止するため、対策協議会を立ち上げる。県の「レジャー利用適正化条例」は水上バイクなどには航行禁止区域を設けているが、区域内を疾走するバイクは後を絶たない。夏本番を前に、住民は組織をつくって独自に水泳場の巡回態勢を充実し、県に取り締まりの強化を求めていく。

 同条例は、琵琶湖の水泳場周辺など18区域を「規制水域」に指定し、付近の住宅から350メートル以内でのプレジャーボートの航行を禁止している。停止命令に従わない場合は、30万円以下の罰金が科せられる。しかし、停止命令は県職員しか出せず、県警は事故が起きるまで取り締まれない、という。
 条例施行から2年たつが、規制水域の1つの近江舞子水泳場では、水上バイクの侵入が一向に減らず、遊泳客のすぐそばを走るなど危険な航行を繰り返している。遊泳やバーベキューなどで同水泳場を訪れる人は、この10年で半分以下の40万人に減っており、地元は、マナーの悪い水上バイクの増加が原因の1つとみている。
 同水泳場を運営する南小松区は「このままでは水泳場の運営にかかわる」として、区民で対策協議会を設置することにした。これまでは区の役員らが巡回し、水泳場に近づく水上バイクを注意してきたが、今後は協議会として態勢を組み、巡回回数を増やすことを検討する。
 また、県の巡回は週に1回程度で、あまり効果がみられないため、県にも巡回の強化を求める。協議会には、県や県警の担当者、学識経験者にも入ってもらい、さらに効果的な対策を検討していきたい、としている。
 県によると、昨年度末までに、条例に基づく停止命令は10件、警告は107件あるが、罰金を科す摘発はゼロという。
 県は「常に監視するわけにもいかず、違反が多い地域にどう対応するかは今後の課題」としている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年06月28日 11:49 in その他のニュース

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