2005年06月17日

「ビワパール」が復活の兆し 琵琶湖産の淡水真珠、人気高まる

 琵琶湖産の淡水真珠「ビワパール」が、復活の兆しを見せている。一時は、母貝の病気などで生産量が大きく落ち込んだが、色合いや形が個性的で、海水真珠に比べて値段も安いため、女性を中心に再び人気が高まり、順調に売り上げを伸ばしている。

 淡水真珠は、1935年に滋賀県内で本格的な養殖が始まった。赤みがかった色合いと、X字形やドロップ形などの形が人気を呼び、80年代には県内の生産量は年間約6トンに上った。しかし、母貝のイケチョウガイに原因不明の病気が発生したり、中国産の安い淡水真珠に押されて、2003年度の生産量は38キロにまで落ち込んだ、という。
 4年前に品種改良で病気に強い母貝が生まれ、復活の足掛かりとなった。大津市本堅田3丁目で生産加工を手掛ける田村真珠は「技術は中国に負けない。琵琶湖産は見直され始めている」とみて、作業所近くの内湖での養殖量を増やし、ネックレスやイヤリングへの加工にも力を入れてきた。
 全国の百貨店やホテルへの売り込みも奏功し、売り上げは4年前に比べて30%増えたといい、田村太喜夫代表(66)は「沈滞している琵琶湖産真珠に元気を取り戻したい」と張り切っている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年06月17日 13:39 in 自然環境関連

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