2005年06月11日

コイヘルペス:食用ゴイ、KHV感染−−郡山の養殖業者のため池/福島

 ◇30トン処分へ
 県は9日、郡山市の食用ゴイ養殖業者のため池で、食用のマゴイがコイヘルペスウイルス(KHV)に感染しているのが確認されたと発表した。この業者には、マゴイ約30トンの焼却処分などを命じた。県内では昨年、釣り堀と阿武隈川水系で5件が発生したが、養殖業者では初めて。

 県水産グループによると、6日に行った調査でこの業者の食用のマゴイ約100匹が死んでいることが分かり、検査の結果、9日にKHVであることが確定した。業者は5月末〜6月初めに会津地方の仲買い2業者、県中地方の加工業者及び、岩手、宮城、茨城各県に出荷した。
 会津の1業者と岩手県に出荷したコイは、それぞれ1次検査でKHVの陽性反応が出て、2次検査中。県中の加工業者ではすでに調理・販売したが、同グループは「感染したコイを食べても健康に影響はない」と呼び掛けている。
 KHVは国内では03年11月に茨城・霞ケ浦で確認され、県内では04年5月に初めて見つかった。県内の食用ゴイ養殖は13業者で、生産量は年約1000トン。シェアは全国2位だったが、1位の茨城県の生産がKHVで激減したため、国内トップになっているという。【上田泰嗣】6月10日朝刊(毎日新聞)

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Posted by jun at 2005年06月11日 09:53 in KHV関連

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