2005年05月09日

自然の力を体験!「清水國明の自然樂校」全国展開へ

 タレント、清水國明(54)が、親子の自然体験を支援しようと開いた「自然樂校(がっこう)」(山梨)を全国展開することが6日、分かった。すでに株式会社化し、全国の自然樂校など7企業・団体との提携が決定。今後株式を公開し、最大の夢「小児がん患者らが自然と触れ合える場所作り」を実現させる。「猫ニャンニャンニャン」などで一世を風靡(ふうび)したあのねのねの“アウトドア派”清水が、「鳥チュンチュンチュン」の自然界で頂点を目指す。〔写真:“あのねのね”とばかりに丁寧にマス釣りを指導する清水國明。この釣り堀も自身が掘った〕

 鳥のさえずりが聞こえる森の中の敷地内。「校長!」と呼ばれるその先に、日に焼けた清水の姿があった。ちびっこにマス釣りを指導。インタビュー中でも子供たちに頼まれれば「ちょっと待ってて」と言い残し、一目散にミミズを獲りに行く。

 清水の自宅兼活動拠点は、山梨・富士河口湖町の「森と湖の楽園・自然樂校」。もともと森の中の幼稚園だったところを、平成15年9月に訪れて気に入り、同校舎と周囲の土地約5000坪を借りて翌月に開校。アウトドア仲間が手伝って、ウッドデッキ、ログハウス、ターザンロープなどを手作りした。現在はプレオープンの形で、釣り教室、カヌー教室、トレッキングなどが楽しめ、今年7月にグランドオープンする。

 「開校の翌月、合併して誕生した富士河口湖町の転入第1号になったんです。でも家族は東京。娘3人は『いってらっしゃい』だけで遊びにも来ない」とボヤくが、昨年NPO(特定非営利活動)法人の認可を受け、助成金事業として同校で自然体験イベントを行ったところ300人超の子供たちが集まった。

 しかし、「事業は自己負担金がバカデカイ。不足分を芸能活動で補ってきたけど…このままじゃアカン、稼がなと思って」とNPO法人は別に維持しながら、今年3月に株式会社化した。

 その後、出資、協賛企業探しに奔走。そんな矢先、「沖縄の自然学校から提携の申し入れがあったのです。学校名の前に僕の名前が入るんですわ」といい、全国7企業・団体と提携にこぎつけた。「こちらから人を派遣し、うちの運営システムを取り入れてもらう。ビジネスモデルとして全国展開します。47都道府県に1校ずつ、会員証一つで全国で利用できるようにしたい」。3年後をメドに株式を公開予定で、その先にはもっと大きな夢がある。

 「小児がんの子が自然と親しめるキャンプ場を作りたい。自然の力で奇跡も起きる」。それに向けてタイミングよく、横浜の病院から同校でリハビリを行いたいと申し入れがあり合意。「自然の治癒力がデータで示せれば」という。

 夜10時に就寝、朝3時に起床。あのねのねの全盛時代と今の生活はずいぶん違うが、「自分が好きなことをして、人に喜んでもらって、自分も喜ぶ点は変わらない。喜ぶ顔をぎょうさんにしたい」。子供のような笑顔で話した。

(サンケイスポーツ)

+Yahoo!ニュース-エンターテインメント-サンケイスポーツ

Posted by DODGE at 2005年05月09日 13:26 in 自然環境関連

mark-aa.jpg