2005年04月26日

ブラッドショーがWON Bassレコードを更新/WON Bass Tour第3戦

 カリフォルニア州カリフォルニア・デルタを舞台に4月23-24日の日程でWON Bass Tour 2005第3戦GONE FISHIN' Marineオープンが開催された。優勝はジェフ・ブラッドショーで、2日間で64.41Lbという驚愕の超ビッグスコアをマーク。ブラッドショーは初日に29.53Lb、2日めに34.88Lbをウエイイン。2日めのウエイトはWOB Bassにおける1日の最重量を記録、また64.41Lbは最大優勝重量を樹立した。2位にジャック・ヴァングロウ、3位ゲーリー・ハウエル、4位トニー・ボテルホ、5位にウェイン・ヒンリッツが入賞した。また優勝したブラッドショーからbasswave編集部にウイニング・パターンが届いたので、下記に掲載する。

+WON Bass

::ジェフ・ブラッドショーのウイニング・パターン::

 トーナメントのパターンは、本戦の数週間前のプラクティスで発見した。ボビーDスピナーベイト(チャートリュース/ゴールドブレイド)をプリスポーンバスがステイしているウイードエリアをトレースするものだった。プラクティス中、強風に見舞われ、それでも25-30Lbのグッドウエイトが釣れていたため、本戦中に通過すると予報されていたサンダーストームの状況でもこのパターンは成立すると思っていた。その他、リアクションルアーを使って数尾の6Lbが短時間でバイトするエリアを南部域でも見つけていた。全体的にプリスポーン、ネスト、アフタースポーンの3つの状態が入り乱れる感じだったが、プリスポーンのパターンをメインに戦略を組んだ。

 大会初日、私のボートフライトは最後。マイエリアが占領されている恐れもあったが、まずはプライマリー・エリアに直行。しかしそこには誰もおらず、貸し切り状態に。ファーストキャストでスモールフィッシュを釣って、数分後には6Lbを釣り上げた。この瞬間「このパターンは正解だな!」と確信。その後グッドフィッシュを追加し続け、最終的に29Lbをウエイイン。初日を3位で折り返した。

 そしてドラマは2日めに起こった。まずはプライマリーエリアに直行。早朝はややバイトが鈍い状態だったが、気がつけば午前8時30分の時点で22Lbがライブウェルに収まっていた。その後プラクティスで好調だった別エリアに向かうか、どうするかで迷う。しかし「ギャンブルしよう!」とパートナーと話し、ウイードエリアからシャローバンクのエリアに移動した。ここではセンコーのデッドスティッチングでシャローからディープレンジにフォールさせるテクニックを使用。すると、バックシートから「バシッ!」といういい響きのフックセットが聞こえてきた。振り返ると8Lbが水面を割っていた。
 この日のパートナーはデルタの初心者で、「どんなスポットにビッグフィッシュはステージングするのか?」と質問してきた。そこでボートの進行方向に見えるストラクチャーと指して、「あのスポットはディープレンジが近いし、ビッグフィッシュを釣った経験もある」と言うと、彼はすかさずルアーをキャスト。すると、着水と同時にフックアップ。「コイツはまたデカいぜ!」と叫び、7Lbを釣り上げてしまった。
 さらにビッグフィッシュ・ストーリーは続く。ウエイインまで20分と迫り、会場近くのエリアを流していた。それでちょうどいい具合にビッグフィッシュ・スポットをボートが通り過ぎたので、「ヘイ、こんなストラクチャーの深い側にもビッグフィッシュはステイしているんだ。さっきのセンコーをフォールさせてみたらどうだ?」と告げた。彼のベイトがボトムに着く瞬間、また「バシッ!」という音がこだました。なんと、今度は11Lbを釣り上げてしまったのだ。これで2日めのウエイトが35Lbになったというワケだ。
 
 WON Bassはチームトーナメントであるため、ボーターとノンボーター(WON BassではAAA部門と呼ぶ)が2人で5尾を釣るシステムを導入している。お互いにパターンを話し合って、その日の戦術を決めるのだが、今大会のパートナーシップは両日ともにグッドジョブ、いやベストジョブだったと思う。

Posted by DODGE at 2005年04月26日 12:08 in 海外トーナメント:その他

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