ブラックバスの一種オオクチバスが外来種被害防止法の規制対象である「特定外来生物」の指定候補に入ったことについて、規制に反対してきた「日本釣振興会」(日釣振)の幹部らが9日、小池百合子環境相と面会し、指定検討の半年先送りをあらためて要望した。
同会の高宮俊諦副会長らが「釣り人の協力を得る期間も必要。指定をめぐる小会合の当初の結論は半年間先送りで、それに沿っていただきたい」と求めたのに対し、小池環境相は「生態系を守る流れの中で(バス対策は)スピード感としては遅いと思っている」と回答。(共同通信)
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「 <ブラックバス>特定外来生物指定で日本釣振興会が要望」
特定外来生物被害防止法に基づき輸入や移動などを禁じる「特定外来生物」の第1陣の指定リストにブラックバスの一種のオオクチバスが入ったのに反発する日本釣振興会は9日、「指定を半年間延長してほしい」と小池百合子環境相に要望した。
日釣振は「釣り人の不安を取り除き、ブラックバスの防除体制を作るには半年間は必要」と訴えた。これに対し小池環境相は「生態系を守るという大きな流れの中で、(オオクチバス対策は)スピード感が遅いと思う」と述べ、指定を先延ばしする考えのないことを改めて示した。【河内敏康】(毎日新聞)