2005年01月27日

「森林税」に質問や注文が相次ぐ 滋賀県が導入計画 意見交換会を開く

 滋賀県による「森林税」導入計画で、県主催の「新たな森林づくりと費用負担を考える意見交換会」が26日、大津市と長浜市で始まった。環境重視と県民協働を柱にした新たな森林づくりを進めるため、個人800円を徴収する方針に、会場からは「なぜ、いま負担なのか」「貴重な県民のお金を森のためにきちんと使って」などの質問や注文が相次いだ。

 大津市仰木の里東の成安造形大であった意見交換会には、約65人の市民が参加した。県の担当者が琵琶湖を取り巻く森林について、材価の低迷や林業家の高齢化などで手入れ不足が目立つ現状を説明した。
 続いて、新たな森林づくりに必要な事業費約6億円を確保するため、識者らでつくる「森林づくりの費用負担を考える懇話会」が、県民税に「森林税」として年間、個人800円、法人2200円から8万8000円を上乗せして徴収する方針を提言したことを報告した。
 会場からは、6億円の根拠や具体的な使い道をはじめ、2つの造林公社の累積債務が1000億円を超えた問題との関連を問う声が出た。「企業負担をもっと増やしては」や「公募で森を良くしたいと思っている人にお金の使い道を考えてほしい」との意見もあった。
 今後の意見交換会は次の通り。
 28日=午後1時から甲賀地域振興局、午後1時半から湖西地域振興局▽30日=午後1時半から栗東芸術文化会館と東近江地域振興局▽2月1日=午後1時から湖東地域振興局

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by DODGE at 2005年01月27日 10:03 in 自然環境関連

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