2005年01月09日

特定外来生物被害防止法 ブラックバス指定除外へ 環境省、協議は継続

 外来生物による生態系や農作物への被害を防ぐための「特定外来生物被害防止法」で、輸入や移動を禁止する動植物の選定作業を進めている環境省は、六月の施行時にブラックバスの一種、オオクチバスをリストから外す方針を決めた。ジャワマングースとともに同法の主眼であったオオクチバスが指定から外されることについて、研究者や駆除を進めている住民は反発している。

 オオクチバスはルアー釣りの対象魚として人気があり、特定外来生物に指定されても釣りは禁止されないが、「ブラックバス釣りのイメージが悪くなる」として、釣り関係者や自民党内部に強い反対論がある。
 同省が十一月から開いている専門家会合でも「オオクチバスの在来生物への被害は明らか」とする指定賛成側と、「ブラックバス釣りは地域経済に有効」とする反対側が対立、合意のめどは立っていない。このため同省は、現段階での指定は困難と判断、協議を継続する方針で、同法施行後の追加指定をめざす。
 細谷和海・近畿大教授(魚類学)は「オオクチバスを指定するために作った法律にオオクチバスが指定されないなら、何のために法律を作ったのか意味がなくなる」と批判している。(産経新聞)

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Posted by jun at 2005年01月09日 09:35 in ブラックバス問題

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