道は5日までに、魚介類などの水産資源の生産を進めるための第5次栽培漁業基本計画案(05年度から5年間)をまとめた。病気のまん延と生態系への悪影響を防止するため、外来種の持ち込みを認めない方針を初めて打ち出した。一般からの意見を踏まえ、3月末に決定する。
かつて道内の湖沼や沿岸海域には、カナダ産のアサリや中国産のナマコなどが輸入され、放流されたことがある。
しかし、アサリなどの二枚貝は体内にパーキンサス原虫を抱えていることがあり、周囲に感染すれば、身入りの低下や死を起こす。道内で被害は確認されていないが、外国産を安易に移入すると水産資源の生産性を低下させる懸念がある。
また、昨年7月、釧路管内標茶町の塘路湖などでコイヘルペスウイルスに感染したコイが発生した。感染源として購入先の霞ケ浦(茨城県)のコイが疑われている。
こうした事態を受け、道は外来生物の導入について、「生態系に及ぼす影響が明確ではなく、当面の間、行わない」との考えを示した。
このほか、基本計画では新たにキチジやクロガシラガレイの量産を目指し親魚の採卵などの研究に取り組むことを盛り込んでいる。【田中泰義】1月6日朝刊 (毎日新聞)