◇知事意見案を審議
県議会は18日、琵琶湖淀川水系問題対策特別委を開き、大戸川ダム(大津市)の凍結を要望する嘉田由紀子知事の知事意見案を再度審議した。ダム予定地周辺住民の代表者4人が参考人として、建設推進を訴えた。
大戸川ダム対策協議会の南部正敏さんは「知事は流域治水ばかり持ち出す。水につかってもいいという考えかもしれないが、農家にとって農地は財産。不信感は募るばかりだ」と憤り、「ダムプラス河川改修が恒久的な対策だ」と話した。
53戸が集団移転した大鳥居地区の小林茂宜さんは、1200年の歴史がある集落を捨てざるを得なかった心情を訴えた上で「治水専用ダムで下流の命が守れると確信している。環境は大事だが(それだけでは)生活は守れない」と述べた。田村孫保さんは「知事は考えが二転三転しているのに住民説明がない。知事交代で方針が変わるなら県に協力できない人も出る」。福山紀一さんは「(周辺整備の)県道工事が続けてもらえるか不安だ」などと述べた。【服部正法】12月19日朝刊